アルゼンチンを拠点に展開する国際現代美術ビエンナーレ「BIENALSUR(ビエンナーレスール)」との連携により、2025年は日本とアルゼンチンの双方でTURNを実施します。
BIENALSURとの連携は、2017年から始まり、2年に一度の活動を様々な形で展開しながら、今年10年目となりました。このネットワークとノウハウのもと、この夏、アルゼンチンからアーティストのフアン・ソレンティーノが来日し、約3週間滞在し活動を行いました。
今回は「地域」を交流先として捉え、フアン・ソレンティーノは上野桜木や谷中地域の方や、聴覚障害がある方など様々な人と交流しました。そして、ここで得た経験や気づきを通して創作を行いました。
この期間の鍵となるのが「夏祭り」。諏訪神社例大祭の賑わいの中、上野桜木町会の子供神輿や山車の巡行の時間とあわせて創作を披露し、ささやかな交流の空間が生まれました。
フアン・ソレンティーノは、地域の歴史や邦楽についての考え方、まちを取り巻く環境の音など、様々な経験と新たな気づきから大きな影響を実感し、今回の創作のみならず、今後の表現に変化をもたらしてくれる可能性を得ることができました。

【TURN+BINENALSUR 2025 in Tokyo】

アーティスト:フアン・ソレンティーノ
交流先:上野桜木・谷中地域の方、聴覚障害がある方 ほか
交流期間:2025年8月8日(金)~月22日(金)

創作のお披露目:2025年8月24日(日)
会場:藝大部屋 駐車スペース

トークイベント:2025年8月26日(火)18:30〜20:00
会場:藝大部屋

【アーティストプロフィール】

フアン・ソレンティーノ
現代美術家・実験音楽家。彫刻、パフォーマンス、インスタレーション、ビデオ、写真、レコーディングなどのマルチメディア作品、音の彫刻やサウンド・インスタレーションを制作。 創作は、空間性と深く結びついており、視覚と聴覚の両方にとって実験性があるものとして機能する。金属、木材、電子機器などの工芸素材を統合することで、「聴く」という行為を多次元的な探求へと拡張するサイトスペシフィックなインスタレーションを展開。音を物理的かつ関係的な現象として再構成することで、従来の音の概念に挑戦している。