インドのNational Institute of Design(NID)アーメダバード校にて、TURNの考え方を活用したプログラムを展開しました。
本プログラムは、世界展開力事業が応募したNIDのプログラム「International Open Elective」の一環で実施しました。「International Open Elective」の今年度のテーマは、「Cultures of Care」。TURNは、2019年にポーランドの高齢者支援施設との交流プログラムを展開しましたが、その経験をもとに、今後のTURNの活動のきっかけとなるワークショップを今回提案し、世界各国からの170件の応募から採択された30件の一つに選ばれました。
約2週間に及ぶ授業には、NIDの学生15名と本学の学生3名が参加。アーティストの髙岡太郎氏による陶芸や土の所作を軸に、高齢者とのコミュニケーションのメディウムとして「型」を創作しました。3つの高齢者支援施設との交流やコミュニケーションを通して、「型」も形を変えていき、数々のオリジナリティ溢れるツールが生まれました。訪問を重なるごとにより打ち解けた時間となり、学生と高齢者がツールを通した交流を楽しむ時間が豊かになりました。
プログラムの終盤では、NIDにて展示を行い、他のプログラム参加者や学外の一般の方へ経験を共有しました。
これまで高齢者施設へ足を運ぶことのなかった学生にとって、施設への訪問は驚きや悲しみから始まりましたが、終盤では学内及び施設の双方から今後の活動の継続を希望する声が挙がりました。ケアの空間は、サポートされることのみならず、様々な人とのコミュニケーションを通して、日々の生活や活動を積極的に楽しむ主体が生き生きと存在する場であること、そのことがもたらす可能性について思考を深めました。
会場:National Institute of Design(インド、アーメダバード校)
プログラム期間:2024年12月9日〜12月21日
交流先:アフメダバード市内の高齢者施設(Matrudham Vrudhhaasham, Shree Maniben Tribhuvan Matragruh,
Vatsalya Senior Citizen Home)
展示会場:Board Room 1, National Institute of Design
展示期間:2024年12月19日〜12月21日













