TURN in HAVANA 2024では、日本から2名のアーティストがハバナに約1カ月間滞在し、知的障害者支援施設や地域住民との交流を通して、ワークショップと展示を行います。ワークショップでは、生活と地域社会に根差し、人々に寄り添って発展してきた日本の伝統的技術や芸能と取り入れます。
アーティスト:クロエ・パレ、渡邉元貴
交流先:知的障害者支援施設(ACPDI)、ロベルト・フェルナンデス・レタマール図書館、カサ・デ・ラス・アメリカス
展示会場:Villena Room/UNEAC (Calle 17, esquina H, Vedado)
連携:INFANCIAR Chair
Chloe Paréは、日本の伝統的な「紙漉き」を交えて、知的障害者支援施設と交流を行います。≪geometría polisentimental≫というこのプロジェクトでは、様々な人との交流を通して、ハバナの地図をつくります。ワークショップ参加者一人ひとりが、ハバナのまちや普段の生活を和紙づくりに取り込み、個人的な物語や集合的な記憶が編み込まれた「多視点的/感覚的な一つの地図」を創作します。
渡邉元貴は、日本の伝統的な「張子」や「仮面」、そして自身の出身地でもある愛媛県今治市の芸能「継ぎ獅子」の要素を取り入れ、ロベルト・フェルナンデス・レタマール図書館に通う子供や地域の人たちと交流します。ワークショップ参加者と仮面をつくり、その仮面から聞こえてくる音や振る舞い、そして物語を創作していきます。更に、その仮面とともに、まちに繰り出し、パフォーマンスを展開します。
クロエ・パレ / Chloe Paré
ギリシャ(アテネ)生まれ。
東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 博士課程に在籍。ビジュアルアーティスト、リサーチャー。ワークショップ、彫刻インスタレーション、アートブックなどを通して、有機的なもの、非有機的なものとの関わりの空間を促進する。
渡邉 元貴 / Watanabe Motoki
愛媛県今治市生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻 修士課程に在籍。語りや身体を用いるヴィデオやインスタレーション、パフォーマンスを通し、「不快」を捉える制作にとりくむ。他者や自身の痛みや怒りに応答する仕方について様々なテーマで調査する。